山口県柳井市に位置する当寺は、天長八年(831年)の開創より千二百年近い歴史を刻む、地域最古の古刹です。
古くは大内氏、後には吉川氏といった歴代領主からも厚い崇敬を受け、祈願所として大切に守られてきました。
寛政10年に寄贈された仁王像が鎮座する山門をくぐれば、四季折々の自然と静寂が皆さまを包み込みます。
弘法大師ゆかりの地、
両石の瑞祥
当寺の始まりは平安時代。弘法大師が真言密教を広めるべくこの地を訪れた際、二つの大きな石が合わさる「両石」の地を見出されました。大師はこの地を金胎両部不二を表す吉兆の地とされ、自ら大日如来、不動明王、毘沙門天を彫り、本尊と定め、安置されて両石山と名称を定められた由緒あるお寺です。
その後、弘安元年(1278年)に大内弘貞公が百済より守護仏として持ち帰られた「金仏千手観音」を納められ、本尊と改め普慶寺を本坊とされました。
江戸時代には柳井宰判の「総祈願所」として、藩主吉川公や地域の人々の手によって本堂・桜門・練壁・石垣が修築され、今日までその法灯を繋いでおります。

由緒と沿革
三十三年に一度
開帳される、
平安の秘仏
当寺のご本尊は、平安時代に造立された、柳井市指定有形文化財の「千手観音菩薩」です。
頭上には超能力と慈悲を表すように十一の面を戴き、両肩から脇手が蝶の羽のように扇状に美しく広がる、均整のとれたお姿が特徴です。その後、弘安元年(1278年)に大内弘貞公が百済より守護仏として持ち帰られた「金仏千手観音」を納められ、本尊と改め普慶寺を本坊とされました。
普段は拝することのできない三十三年に一度のみ開帳される「秘仏」として、大切にお祀りしております。
観音様の深遠なる慈悲に触れることで、ざわめいた心を静め、願いの成就を祈願いただけます。

千手観音菩薩(市指定有形文化財)
心を見つめ直す、
巡礼の旅
普慶寺は、周防国三十三観音霊場の第五番札所として、日々多くの巡礼者をお迎えしております。
古来より人々は、人生の節目や心に迷いが生じた際、仏様の慈悲に触れるために札所を巡ってきました。
忙しない日常を離れ、一歩ずつ歩みを進める巡礼のひとときは、己の人生を見定め、心を養う貴重な機会となるはずです。

周防国三十三観音霊場 第五番札所


四季折々の美しさ
境内は、春には見事な桜の大木が咲き誇り、秋には黄金色のイチョウが輝くなど、日本ならではの美しい風景に彩られます。この豊かな自然を楽しみながら、年間を通して様々な行事にご参加いただけます。
忙しない日常を離れ、一歩ずつ歩みを進める巡礼のひとときは、己の人生を見定め、心を養う貴重な機会となるはずです。

四季の彩り


